Touch the Heartstrings

心の琴線に触れる森羅万象を日々書き綴る「Touch the Heartstrings」

マン・オブ・スティール

「空を見ろ!」「鳥だ!」「飛行機だ!」「いや、スーパーマンだ!」というフレーズがすっかり陳腐になった感が否めない21世紀。この作品のスーパーマンは、古き佳き時代のスーパーマンとは一味も二味も違っている。

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彼を主役としたコミックは、1938年に原作ジェリー・シーゲル及び作画ジョー・シャスターによって「アクション・コミックス誌」第1号で初登場。そして、「スーパーマン」はアメリカン・コミックス初のスーパーヒーローとなった。その後、クリプトン星で生まれて「カル・エル」と名づけられ、地球の育ての親からクラーク・ケントと名づけられた驚異の能力を持つ好青年は、ラジオドラマを皮切りにに長編劇映画まで、多くの分野で活躍を続けてきた。しかし、最近の映画の世界では、「スパイダーマン」や「アイアンマン」「バットマン」に人気を奪われてしまっているのが現状。

1978年から1987年まで、クリストファー・リーヴが演じた4本の「スーパーマン」シリーズ、その後、前シリーズの2本目続編として作られたブライアン・シンガー監督の「スーパーマン リターンズ」。全世界で約4億ドルを売り上げ、2006年の公開作品としては、北米内で6位、全世界で9位の成績であり、続編の企画も進んでいたが、結局は制作されることはなかった。

それから7年、今回の「マン・オブ・スティール」は、スーパーマンがアメリカン・コミック初のスーパー・ヒーローの意地を見せた作品として満を持しての登場だ。そして、これまでの「スーパーマン」像を覆す映画でもある。まず衣装。これまで一貫して青い全身タイツに赤パンツという出で立ちから、「バットマン」が使用したようなダークでメタリックなボディスーツに様変わり。胸の「S」のマークもこれまで「スーパーマン」の「S」と思われてきたが、クリプトン星の「希望」を表す記号で、たまたま「S」に似ていたという設定になっている。

つまり、この作品は、「ダークナイト」のクリストファー・ノーラン製作、「300/スリーハンドレッド」「エンジェル・ウォーズ」のザック・スナイダー監督でリブートされた新たな「スーパーマン」シリーズのスタートである。

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