Touch the Heartstrings

心の琴線に触れる森羅万象を日々書き綴る「Touch the Heartstrings」

メレリオ・ディ・メレー

五大宝飾店などとよく訳される「グランサンク(Les Grand Cinq)」という言葉、正しくは「フランス高級宝飾店協会」のことで、間違っても「世界五大宝飾店」などと訳すものではない。

巷では、「キング・オブ・ダイヤモンド」と称され、ハリウッド女優の多くが身につけたがる「ハリー・ウィンストン」、1粒のダイヤモンドを6本の立て爪で留める「ティファニーセッティング」で有名な、アメリカの公式な純度基準となったプラチナ基準を作った「ティファニー」、石留めの見えない「ミステリーセッティング」など卓越した技術の「ヴァンクリーフ&アーペル」、プラチナを貴金属として初めて利用し、「宝石商の王であるがゆえに、王の宝石商」と称えられた「カルティエ」、宝石だけでなく、時計としても卓越した一流ブランドでセレブに愛されてやまない「ブルガリ」、この5つのジュエラーを世界五大宝飾店と勘違いしている人も多い。

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正確にはパリのヴァンドーム広場と「ラ・ペ通り」にある5つの老舗ジュエラーを指すのもので、そのメンバーは創業年度の古い順に、メレリオ・ディ・メレー(1613年)、ショーメ(1780年)、モーブッサン(1827年)、ブシュロン(1858年)、ヴァン クリーフ&アーペル(1906年)の5社。

「ハリー・ウィンストン」や「ティファニー」「ブルガリ」はパリの宝飾店ではないので当然「グランサンク」には含まれないが、「カルティエ」はフランスの老舗ジュエラーである。しかし、「カルティエ」は古くは一時入会していたこともあったが、すぐに退会してしまった。「カルティエ」の昔からの体質として、同業者同士でつるむのを嫌っていたという噂があるが、これに関しては定かではない。

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