Touch the Heartstrings

心の琴線に触れる森羅万象を日々書き綴る「Touch the Heartstrings」

イネス・ド・ラ・フレサンジュ

先日、フランスのシューズメーカー「ロジェ・ヴィヴィエ(Roger Vivier)」についてお届けした。そのブランドアンバサダーを務めているイネス・ド・ラ・フレサンジュは、1957年8月11日にフランスヴァール県ガッサンで、フランスの名門貴族の父フレサンジュ伯爵と、アルゼンチン系フランス人でファッションモデルをしていた母の間に生まれた。つまり、今日が彼女の56歳の誕生日である。

1975年に雑誌「ELLE」のモデルとしてデビューし、1983年には「CHANEL」のデザイナーであったカール・ラガーフェルドに指名され、同ブランドの「ミューズ」として、その後8年近く活躍した。契約期間中、「CHANEL」のありとあらゆる広告ャンペーン、PR活動、そして、年2回ずつパリで行われるオートクチュールプレタポルテコレクションのランウェイショーの中心に立ち、フランス本国をはじめアメリカや日本で彼女をイメージにしたPRは大成功を収めた。ちなみに、スーパーモデルの元祖はイネスだと言われている。

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1989年にはフランスの象徴である「マリアンヌ」のモデルに選ばれた。専属契約を結んでいた「CHANEL」側からは、イネスに「マリアンヌ」のモデルを断るように頼んだが、彼女からは拒否されたため、「CHANEL」は裁判を起こし専属契約を解除している。

「マリアンヌ(Marianne)」は、フランス共和国象徴する女性像、もしくは、フランス共和国の擬人化されたイメージである。そして、自由の女神として知られる。フランスのユーロ硬貨・切手・国璽(こくじ:国家の象徴として用いる印)などに描かれたり、庁舎などの公的施設にその彫像が設置されるなどして、共和制及び自由の象徴として国民に親しまれている。

その時代のフランスの顔とも言える美しい女性の著名人が選ばれ、その胸像が作製されフランス国中の役所や公的な場所へ置かれることとなる。これまでにも、ブリジット・バルドー、ミレイユ・マチュー、カトリーヌ・ドヌーヴが選ばれており、イネス以降は、ファッションモデルのレティシア・カスタ、歌手のエヴリーヌ・トマが選ばれている。

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