Touch the Heartstrings

心の琴線に触れる森羅万象を日々書き綴る「Touch the Heartstrings」

角座復活

大阪ミナミの戎橋南詰から東側にかつて存在した「浪花座」「中座」「角座」「朝日座」「弁天座」の5つの劇場のことを「道頓堀五座」または「五つ櫓(いつつやぐら)」と呼んだ。道頓堀を代表する劇場群で、近代に至るまで、歌舞伎や仁輪加(軽演劇)、人形浄瑠璃などが賑々しく興行された。そして、若衆茶屋といわれる陰間(少年)たちが男色を売る茶屋も集まっていたという。

昭和初期までにこれらの劇場はすべて松竹の経営に移り、一部は映画館に転向した。第二次世界大戦後、「朝日座」が東映に売却され、大阪東映劇場(後に道頓堀東映と改称)となる。「弁天座」は「文楽座」と改称され、人形浄瑠璃の常打劇場となるが、やがて、人形浄瑠璃は松竹の手を離れ「朝日座」と改称。

また、平成に入りバブル崩壊を受け、松竹は残った「中座(松竹新喜劇の本拠地)」「浪花座(松竹芸能の本拠地)」を相次いで閉鎖。

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「熊谷晃一ギャラリー」より

なお、「中座」解体途中に爆発事故を起こして建物は崩壊し、「中座」の南側にある法善寺横丁が大打撃を受けた。現在、商業演劇や歌舞伎の定期公演などは「大阪松竹座」で行われているが、「道頓堀五座」とは別個の劇場である。なお、「中座」は、2009年7月に「中座くいだおれビル」としてリニューアルオープンし、くいだおれ太郎が復活し話題となった。

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