Touch the Heartstrings

心の琴線に触れる森羅万象を日々書き綴る「Touch the Heartstrings」

フレンチとイタリアン

洗練された大人のライフスタイルにフィットするハイセンスなカフェや一流レストランが立ち並ぶ東京・表参道。今週の8月1日にフレンチの巨匠として名高いミシュラン三ツ星シェフ、ピエール・ガニェール氏の愛弟子、入江誠シェフが自身初の高級フレンチレストランを港区南青山に開業する。

入江シェフは、日本で石鍋裕が率いる「クイーン・アリス」へ入店後に渡仏し、パリの3ツ星「ルカ・キャルトン」を皮きりに、ブルゴーニュの「ラ・コート・ドール」やモンペリエの「ル・ジャルダン・デ・サンス」、マルセイユの「ル・プリ・ニース・パセダ」と5軒の3ツ星レストランを含む計7店の名だたたるレストランで修業を積み、帰国後はピエール・ガニェール氏日本初進出店「ピエール・ガニェール・ア・東京」にてミシュラン2ツ星を獲得した実力の持ち主。

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ちなみに、ピエール・ガニェール氏は「厨房のピカソ」とも呼ばれ、前衛的でアーティスティックなスタイルのモダンフレンチで知られるフランスのシェフで、パリの8区、バルザックにあるレストラン「ピエール・ガニェール」のオーナー・シェフ。1992年にフランス中部のサン=テティエンヌに出した店でミシュラン3つ星を獲得したものの、破産により閉店。パリで知人の出資を得て出店し、再び3つ星に返り咲いた異色の経歴を持つシェフで、2001年からは、フランスの物理化学者エルヴェ・ティス氏と協力し、分子ガストロノミーという科学の考え方を取り入れた、新しい料理法に取り組んでいる。

なお、「ピエール・ガニェール・ア・東京」は2009年8月に閉店している。2005年に南青山にオープンした「ピエール・ガニェール・ア・東京」の開店時には日本テレビの情報ドキュメンタリー番組「アンテナ22」が「私をフレンチに連れてって」と題してオープニングの一部始終に密着。また、「ミシュランガイド東京」初年度版の発売直前には、フジテレビ「新報道プレミアA」が、3つ星最有力候補として生中継までして、スタジオゲストのミシュランガイド総責任者ジャン=リュック・ナレ氏と、青山にいるピエール・ガニェール氏本人とを会話させた。なお、結果は2つ星。すでに生中継の時点で、ガニェール氏が終始険しい表情でほとんど喋らなかったという。フレンチの世界の複雑な力関係が働いた結果ではないかと憶測する向きもあるようだ。

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