Touch the Heartstrings

心の琴線に触れる森羅万象を日々書き綴る「Touch the Heartstrings」

ペッツバールレンズ

1982年に当時のソビエト連邦において、日本のカメラメーカーであるコシナが1980年に発売した「コシナCX-2」のコピー製品である「ロモLC-A」の生産計画が始まり、1984年にサンクトペテルブルクのロモ社で「ロモLC-A」の大量生産が開始された。そして、月産1,100台がソビエト連邦内の他、主にポーランドやチェコスロバキア、キューバなどの共産圏へ輸出された。

1991年、当時学生であったオーストリア人のヴォルフガング・シュトランツィンガーとマティアス・フィーグルが、プラハで「LC-A」を「発見」したことをきっかけに、翌年「ロモグラフィック・ソサエティ」を設立、同年11月5日には「ロモグラフィー宣言」を新聞に発表、700本の「ロモLC-A」を完売する。これがトイカメラのムーブメントのきっかけとなった。

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1994年にそれぞれ大学を卒業したシュトランツィンガーとフィーグルは、「ロモLC-A」で撮影した1万枚以上のスナップ写真を用いてニューヨークとモスクワで大規模な展示を行い、その収入をもとに起業した

しかし、1996年にロモは「ロモLC-A」の生産終了を決めてしまう。そこで彼らはサンクトペテルブルクに赴き、当時の副市長だったウラジーミル・プーチンと会見、「ロモLC-A」再生産の約束とともにその販売についての排他的契約を結ぶことに成功。ちなみに、ロモグラフィーの公式ウェブサイトには、会談時のプーチンらの写真が歴史的証拠および記念として掲載されている。

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