Touch the Heartstrings

心の琴線に触れる森羅万象を日々書き綴る「Touch the Heartstrings」

江戸のイケメン

今週の火曜日から8月25日まで、渋谷区にある浮世絵専門の私設美術館「太田記念美術館」で、「江戸の美男子-若衆・二枚目・伊達男」展が開催されている。

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浮世絵といえば、美しい女性たちを描く美人画ばかりが注目されるが、実は、見目麗しい美少年や二枚目の歌舞伎役者、あるいは、粋でイナセな伊達男など、美しくてカッコいい男性たちも頻繁に描かれている。手がける絵師も、鈴木春信、鳥居清長、喜多川歌麿葛飾北斎歌川国芳などの主要絵師をはじめ、多数にのぼる。魅力的な男性の姿は絵師にとっても重要な題材であったと言える。

今回の展覧会は、男性を描いた作品に焦点をあて、理想とされた男性像の変遷を辿るもの。これらの浮世絵に登場する男性像を通し、江戸時代の人々の美意識に新たな側面から触れる絶好の機会である。

これまで、浮世絵の美人画については様々な見地から研究され、表現の変遷や描かれた女性たちについても多くのことが明らかになっている。しかし、男性像に絞った考察はまだ十分には行われていないのが現状。ただ、美人画と同様に、画中の男性像にも江戸時代の人々の理想や美意識が反映されている。今回の展覧会では「男性はいかに描かれたのか」とする視点から、江戸時代文化の諸相へアプローチする初の試みである。

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