Touch the Heartstrings

心の琴線に触れる森羅万象を日々書き綴る「Touch the Heartstrings」

フランス映画祭2013

フランス映画祭2013」が、2013年6月21日から6月24日までの4日間、有楽町朝日ホール、TOHOシネマズ日劇で開催される。今年の団長は、フランソワ・トリュフォージャン=リュック・ゴダールなどの巨匠たちに愛された女優ナタリー・バイに決定。自身の出演作でグザヴィエ・ドラン監督作品の「わたしはロランス」とともに来日する。

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今年もフランスからの話題作や最新作、出演俳優や監督など豪華ゲストを迎えて上映する。今回のオープニング作品は、「8人の女たち」「スイミング・プール」などでお馴染みの俊英フランソワ・オゾン監督の「In the House」。第37回トロント国際映画祭で国際映画批評家連盟賞を受賞、また、第60回サンセバスチャン国際映画祭の最優秀作品賞にあたるゴールデン・シェル賞と最優秀脚本賞をダブル受賞した最新作で、フランス本国では公開から1ヶ月で100万人を超す興行成績を記録し、フランソワ・オゾンの最高傑作と呼び声高い1本。

かつて作家を志していたジェルマンは、今は高校で国語の教師をしていた。凡庸な生徒たちの作文の採点に辟易していたとき、才気あふれるクロードの文章に心を掴まれる。それは、あるクラスメイトとその家族を皮肉な視点で綴ったものだが、羨望とも嫉妬ともつかない感情に満ちた文章に、ジェルマンは危険を感じ取りながらも文章の才能に魅せられる。ジェルマンはクロードに小説の書き方を手ほどきし、やがて才能を開花させたクロードの書く文章は次第にエスカレートする。若き作家と教師の個人授業は、いつしか息詰まる心理戦に変わっていくという内容。

フランスを代表する名優ファブリス・ルキーニと、これが本格的なデビューながら一歩も引かないエルンスト・ウンハウワーとの手に汗握る駆け引きに、一瞬たりとも目が離せない作品に仕上がっている。

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