Touch the Heartstrings

心の琴線に触れる森羅万象を日々書き綴る「Touch the Heartstrings」

リカルド・ティッシ

「ジバンシィ (GIVENCHY)」 は、ユベール・ド・ジバンシィが1952年に設立した、ご存知フランスのファッションブランド。現在は、ディオールやフェンディなどと同じLVMH系列に属し、LVMHグループではディオールに次いで2番目に大きい部門となっている。

有名な顧客に、オードリー・ヘップバーンやギネス家、グリマルディ家やケネディ家がある。ヘップバーンが「麗しのサブリナ」「おしゃれ泥棒」「シャレード」「ティファニーで朝食を」などの映画でジバンシィによる衣装を着用したことは有名なお話。また、ケネディ家の女性たちがジョン・F・ケネディ第35代アメリカ大統領の葬儀において、ジバンシィのデザインした喪服を着ていたことも有名である。

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2005-2006A/Wシーズンのオートクチュール・コレクションより、ジバンシィのクリエイティヴ・ディレクターに就任したのがリカルド・ティッシ。1975年にイタリアのコモに生まれたティッシは、有名デザイナーを多数輩出する伝統校として知られるセントマーチンズに入学。

通称セントマーチンズと呼ばれる「ロンドン芸術大学セントラル セントマーチンズ カレッジ オブ アート アンド デザイン」は写真、映画ビデオ、美術、ファッションなどを教える学校。ちなみに、ロンドン芸術大学はいくつかの学校を持ち、その1つが「セントラル セントマーチンズ カレッジ オブ アート アンド デザイン」。セントマーチンズはロンドン中心部、トラファルガー広場の近くにあり、コースは映画・グラフィック等7つのジャンルに分かれており、その1つが「ファッション&テキスタイル」。ファッション業界でセントマーチンズはこのコースの事である。

ファッションデザイナーを志すものがもっとも憧れ、もっとも競争率が高いセントマーチンズが脚光を浴びたのは、1995年に起こったファッション界のロンドン旋風のとき、ジョン・ガリアーノがジバンシィのデザイナーに大抜擢されたことに始まる。その後もアレキサンダー・マックイーンがジバンシィのレディースラインオートクチュールプレタポルテの主任デザイナーに就任、セントマーチンズ卒業後に、リカルド・ティッシがクリエイティヴ・ディレクターに就任したのも自然の流れなのかも知れない。

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