Touch the Heartstrings

心の琴線に触れる森羅万象を日々書き綴る「Touch the Heartstrings」

クラウド・アトラス

2004年に発表されたデビッド・ミッチェルのブッカー賞最終候補にもなった「クラウド・アトラス(Cloud Atlas)」を原作に、「マトリックス」シリーズのラナ&アンディ・ウォシャウスキー(兄が性転換をして、ラリー改めラナになり、姉弟となったウォシャウスキー兄弟にビックリ!)と、「パフューム ある人殺しの物語」や「ラン・ローラ・ラン」のトム・ティクバの3人による共同監督で映画化した壮大な映像叙事詩。

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19世紀から文明崩壊後までの異なる時代に舞台を置いた6つの物語をグランドホテル形式で描き、キャストは1人につき複数の人物を演じ、各エピソードにより主役が脇役を演じ脇役が主役を演じるという、複雑な手法が取られる。ちなみに、グランドホテル形式とは、同一時間及び同一の場所に集まった複数の人物の行動などを、同時進行的に一度に描く作品の手法のことで、映画「グランド・ホテル」によって効果的に使用された為この名称が付いた。いわゆる、「群集劇」「群像劇」「アンサンブル・プレイ」と呼ばれているヤツだ。

この映画「クラウド・アトラス」の厄介なところは、1849年から2346年までの6つの時代を舞台に6つの物語をシャッフルさせながら時間軸を錯綜させた編集とシークエンスをランダムに語るという驚異的な脚本で映像化している点である。つまり、ひじょうにややこしい。私のような素人にはこの作品をどのように説明していいのか、正直難しすぎる。賛否両論あって然るべき問題作ってな感じである。

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