Touch the Heartstrings

心の琴線に触れる森羅万象を日々書き綴る「Touch the Heartstrings」

オーク表参道

昨年の11月中旬、「日々雑感」で東京・原宿の表参道ネタを掲載した。「ファッション×建築家」という流れに先鞭を著けた丹下健三設計の「ハナエ・モリビル」が解体され、そして、その跡地には「oak omotesando(オーク表参道)」という複合施設が建設されているという話題であった。

その「オーク表参道」が4月4日に開業。ビルの外観は、以前にもお伝えした通り、大林組と丹下都市建築設計との共同デザイン。表参道のケヤキ並木や近隣建物との調和に配慮し、新たな景観が創出された。施設の中央を貫通するパサージュの南側緑地には、ビル名の由来である柏(オーク)の木が植樹され、表参道のケヤキから続く緑のエコスペースが広がっている。

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ファサードのライティングは、照明デザイナーの豊久将三氏が担当。LED照明を用いて環境配慮型のファサードライティングが設置され、日本の伝統色を意識した光のグラデーションをデザイン。ビルの表参道側北面と東西面の3つのファサードは、精妙な光のグラデーションで建築と光の「幸福な関係」が表現されている。また、コンクリートは固まるときに排出されるCO2の量を約8割減らした低炭素型のものを利用するなど、環境にも配慮された建物になっている。

オフィスエントランスには、現代美術家の杉本博司氏による空間デザイン「究竟頂(くっきょうちょう)」を設置。中心を飾る数理模型は「Mathematical Model013」と名付けられており、神殿的空間における御正体の役割を果たしている。

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今回、杉本氏は2階にオープンした、「新喜楽」と「吉兆」を含め日本三大料亭と呼ばれる新橋花柳界に本店を置く老舗料亭「金田中」がプロデュース・運営するカフェ「茶洒金田中」の内装も手掛けている。メインダイニングからは、13.8mの柱の無い窓から杉本氏が自ら石を選び配置した苔庭を眺めることができ、庭と一体になった空間で和食をカジュアルに楽しんでほしいとコメント。また、個室からはエントランスに設置された杉本氏の作品を眺めることもできる。

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また、「オーク表参道」1、2階の商業施設部分には、「茶洒 金田中」の他、「エンポリオアルマーニ(EMPORIO ARMANI)」と「コーチ(COACH)」のフラッグシップショップ、LAで誕生したプレミアムカットソーブランド「スリードッツ(three dots)」、東京では初の路面店となる「ネスプレッソブティック(NESPRESSO Boutique)」が出店。そして、4月27日にはジュエリーショップ「ケイ・ウノ(K.UNO)」がオープンを控えている。

「エンポリオ アルマーニ」のショップは、日本における新しい旗艦店。表参道に面し、国内最大規模の高透過のカーテンウォールの外装の内側にはLEDライトの内照式ルーバーが設置され、ブランドのシンボルであるイーグルマークが浮き出る。1Fにレディスのウエアとアクセサリー、2Fにはメンズのウエアとアクセサリーに加え、スポーツウエアEA7のコーナーを設け、国内最大の品揃えを誇っている。さらに、1Fには日本初となる「エンポリオ アルマーニ カフェ」が併設されている。

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また、「コーチ」の日本における9番目の旗艦店は、レディスとメンズを併設したデュアルジェンダーストア。幅広い商品を揃え、ライフスタイルブランドとして進化する「コーチ」のショーケース的存在。世界的に有名な「OMA(Office for Metropolitan Architecture)」のパートナーである重松象平氏が率いる「OMAニューヨーク・オフィス」が設計を手掛け、商品のディスプレーにも使用することができる半透明のガラスキューブをヘリンボーン状に組み合わせたファサードが特徴的。

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東京では初めての路面店となる「ネスプレッソブティック」は日本の旗艦店。アクセスしやすい場所と雰囲気、店内デザインのモダンさ、高級感溢れる雰囲気の中で、ゆったりと「ネスプレッソ」の世界が体験できる。2階では、ネスプレッソクラブメンバーのみを対象にしたセミナー施設「ネスプレッソ コーヒーエクスペリエンスセンター」が新たに開設されている。

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ロサンゼルスから誕生した抜群のフィット感と最高のコンフォートで人気を博している「スリードッツ」の新店舗の内装は、LAに住むセレブの邸宅を思わせる、シンプルでモダン、洗練され寛ぎを感じさせる空間が演出されており、丸みのある壁や柱、そして、螺旋階段と曲線と直線の調和が特徴的。青山店のみの限定商品や、日本未上陸のキッズライン「three little dots」の販売もここからスタートする。

4月27日にオープン予定の「ケイ・ウノ」国内25店舗目となる表参道店は、「緑」「自然」をテーマにしたビルのデザインと調和するように、店内には妖精が棲む森をイメージした夢のような空間が広がる。年間3万8千種ものデザインを生み出すオーダーメイドジュエリーブランドならではのバリエーション豊かなオリジナルコレクションから、自分だけのアレンジを加えられるセミオーダー、デザイナーが目の前でデザイン画を描くフルオーダーメイドと、好みに合わせたジュエリー選びが楽しめる。

経年劣化や時代の変遷による設備の老朽化に伴い、2011年4月から建て替え工事が進めされてきた「オーク表参道」は、地下2階地上9階、延べ面積約1万4,000平方メートルの建物。地下2階は東京メトロ「表参道駅」と接続し、利便性も抜群。

アートと建築が融合し、空間自体がアートである「オーク表参道」は、「世界に知られるファッションストリート表参道」にふさわしい新ランドマークである。

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