Touch the Heartstrings

心の琴線に触れる森羅万象を日々書き綴る「Touch the Heartstrings」

G-SHOCK誕生30年

G-SHOCK(ジーショック)」は、カシオ計算機株式会社が開発・販売している腕時計ブランド。一般的には「Gショック」とも表記される。

G-SHOCK」の最大の特徴は堅牢性で、1981年に始まる研究開発の目標に「トリプル10(落下強度10m、防水性能10m、電池寿命10年)」を掲げた。外殻から独立した内部機構やポリウレタン製の衝撃吸収材を採用することで目標を達成し、1983年に初登場した「DW-5000C」以来すべての「G-SHOCK」シリーズはこの性能をクリアしている。

1981年に、商品企画担当、設計担当、デザイン担当の20代の若者3人が中心となり開発が開始され、開発チームは「PROJECT TEAM Tough(プロジェクトチーム・タフ)」と名付けられた。約10mある3階のトイレの窓からの落下実験など、200を超える試行錯誤が重ねられた末に完成したのが、タフの中核を担う耐衝撃構造テクノロジーが盛り込まれた「DW-5000」である。

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その後、「G-SHOCK」はアメリカにも輸出されるようになったが、この時、宣伝文句として「アイスホッケーのパック代わりにしても壊れない」というフレーズが使用。ところが、このフレーズが誇大広告ではないかとの意見が寄せられ、テレビ番組の中で検証されることとなった。結果、プロのアイスホッケー選手によるシュートによっても機能を喪失しないことが証明され、これをきっかけとしてアメリカで人気に火がついた。

こうした特徴は、過酷な環境の代表格である「戦場」で活動する兵士達にも好まれ、米軍兵士たちからはコンバットカシオの愛称で親しまれている。その代表例として、米国海軍特殊部隊「Navy SEALs」によって採用されている。もちろん、特殊部隊以外でも「G-SHOCK」は普及しており、パイロットや警察特殊部隊「SWAT」隊員にも愛用されているという。

G-SHOCK」は、「スピード」をはじめとする、多数のアクションや戦争映画でも「脇役」として出演。「スピード」で使用された「DW-5600C-1V(白文字モデル)」は、ロサンゼルス市警の「SWAT」隊員ジャック・トラヴェンを演じたキアヌ・リーブスの私物であり、この映画の大ヒット以降、「DW-5600」系は「スピードモデル」の別名でも呼ばれるようになった。

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G-SHOCK」の特徴として、耐衝撃機能をはじめ多様な機能を持っている点が挙げられる。具体的には、ストップウォッチやタイマー機能、アラーム機能といったデジタルウォッチの定番機能の他、製品によっては、高気圧防水や防塵、防泥、気圧計、水深測定器、温度計、電波時計、タフソーラー、超硬質コーティング、ワールドタイム表示機能などが採用されている。ホント、至れり尽くせりである。

余談ながら、「G-SHOCK」の類似品として「A-SHOCK」などが日本を含むいくつかの国々で出回っていたりしたため、カシオは、新たに従来の「G-SHOCK」を除き「A-SHOCK」から「Z-SHOCK」までを商標登録しているという。

1994年には、日本で開催された「国際イルカ・クジラ会議」をきっかけに、イルカとクジラの研究・保護目的として「イルカ・クジラモデル(通称:イルクジ)」や、他にも「ラバーズコレクション(通称:ラバコレ)」として、冬季限定で天使と悪魔を象ったペアの「G-SHOCK」を発売された。天使と悪魔をベルト等にプリントするだけでなく通常仕様を変えることのない内臓モジュールにも変更を加えており、ELバックライト発光時にそうしたキャラクターが浮かび上がる機種も存在する。以降、限定品には通常と違うバックライト表示を搭載することが多くなるなり、翌1995年には日本で大ブームとなり、発売前には店舗でも行列が並ぶほどであった。ちなみに、「イルクジモデル」は女性モデルの「Baby-G」に数多く存在する。

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また、標準電波受信機能や太陽電池を内蔵したモデルである「The G」シリーズの中で、最上級とされるシリーズ「MR-G」は、耐衝撃構造をもつフルメタルのケースに、人工サファイアガラスや「ダイヤモンドライクカーボン (DLC) 」による超硬質コーティングを施したチタン外装など、高級腕時計の技術が集約されたモデルだ。実売価格が20万円以上で「G-SHOCK」の中で最高額である。

「MR-G」には限定品が多く、定価が50万円を超え、カシオ製腕時計としては破格である。2008年2月29日に登場した「G-SHOCK」発売25周年記念モデルの「MRG-8000G」は、27万円の「MRG-8000B」をベースに18K素材などが使用され、限定200個が生産された。価格は52万5000円。

同年の4月には、カシオ6年ぶりの「バーゼルフェア」出展記念モデルとして、25周年記念モデル「MRG-8000G」の都市コードリングを18Kピンクゴールドに変更したものが限定100個で登場。このモデル以降、毎年「バーゼルフェア」記念モデルが発表されている。

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2010年の「バーゼルフェア」に出展された特別仕様品は、細部のジュラルミン製パーツのカラーリングに、日本の伝統色である「深緋(こきひ)」が採用され、「G-SHOCK」シリーズとしては初の宝石使用となる都市コードリングに京セラ製の再結晶ルビー4.85カラットが使用された。全世界50個限定品で価格は57万7,500円。

ブランド誕生30周年の記念となる2013年の「G-SHOCK」は、「メゾン・マルタン・マルジェラ(Maison Martin Margiela)」とのコラボレーションモデル「G-SHOCK by Maison Martin Margiela」が3月30日に発売される。

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1988年設立の「メゾン・マルタン・マルジェラ」は、ベルギー出身のファッションデザイナーであるマルタン・マルジェラ制作によるフランス・パリ発のファッションブランド。デザインの方向性としては「アンチモード」を掲げており、中でも軍服のリメイク品や中古ジーンズに白ペンキのペイント等の作品は「ポペリズム(貧困者風)」と呼ばれた。それまでの煌びやかで優雅な雰囲気を持つ「モード」とは対極のコレクションとして「デストロイコレクション」とも呼ばれ、以降マルジェラの代名詞ともなった。また、過去には、畳むと四角になる服などのデザインでコム・デ・ギャルソンと合同でショーを行ったこともある。

現在、マルジェラの服や小物には、通称「カレンダータグ」とも呼ばれている「0~23」迄の数字が明記された白地の布が縫い付けられており、このタグからコレクションラインを読み取る事ができる。この表記方法は、メンズラインがコレクションに加わった1999年頃から採用されており、レディースコレクションのみの時は現在のコレクション「1」同様に、何も書かれていない白い布が縫い付けられているだけだった。

ちなみに、「0」は手仕事により、フォルムをつくり直した女性のための服、「3」はフレグランスのコレクション、「4」は女性のためのワードローブ、「8」はアイウェアのコレクション、「10」は男性のためのコレクション、「11」は女性と男性のためのアクセサリーコレクション、「12」はファインジュエリーのコレクション、「22」は女性と男性のための靴のコレクションなどである。

余談ながら、デビュー当時こそコレクションのフィナーレに顔を出していた事もあったが、現在では公の場に姿を見せる事は殆どなく、ファッション業界関係者でさえも、彼の素顔を見た人は極少数。雑誌のインタビューもFAXで質疑応答し、ミステリアスな雰囲気を演出している。

メゾン初展開となる腕時計のモデル名は「GA-300」。耐久性のあるケースで保護された腕時計とブレスレットは、全体がシルバー一色に包まれている。カフが施された、取り外し可能なシルバーのレザーリストバンドに、フェイスとダイアル部分はスケルトンになっており、中のメカニズムが見えるデザイン。「メゾン・マルタン・マルジェラ」の「0から23」のナンバリングが文字盤の裏、バックル、レザーブレスレットの裏にそれぞれ刻印されている。

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そして、1/100秒ストップウォッチ、世界48都市対応のワールドタイム、高輝度LEDライト「スーパーイルミネーター」、耐衝撃構造、20気圧防水機能など、「G-SHOCK」が誇る機能がすべて搭載されている。

1つ1つにシリアルナンバーが刻まれ、全世界で3000個、300店舗、30,000円(税抜き)、3月30日に発売と、「G-SHOCK」の誕生30周年を記念して、アニバーサリーナンバー「3」にこだわったプロモーションが展開される。

3月30日より伊勢丹新宿店をはじめとした「メゾン・マルタン・マルジェラ」の直営全店舗にて発売が開始され、4月12日よりロンハーマン各店、ユナイテッドアローズ原宿本店メンズ館、リステア(ミッドタウン、デジタルストア)、バーニーズニューヨーク各店で発売されることになっている。

G-SHOCK」限定品マニアには見逃せないアイテムであることは間違いない。

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