Touch the Heartstrings

心の琴線に触れる森羅万象を日々書き綴る「Touch the Heartstrings」

「HEP FIVE」リニューアル

「阪急ファイブ」は阪急不動産・オーエス、東宝、コマスタジアム、阪急電鉄の5社によって設立された会社によって1971年12月に開業した商業施設である。その後、1980年10月に阪急交通社の前身となる阪急航空ビルのほか、東宝系の北野劇場・梅田劇場・梅田スカラ座の入る梅田東宝会館があった場所に「ナビオ阪急」が誕生。地下2階、地上10階建のビルを建設し、以前営業していた3つの映画館と120の店舗、ナビオ美術館を備える商業ビルとしてオープンした。

そして、1998年には「阪急ファイブ」と「ナビオ阪急」を一体化する戦略で「HEP」という名称をそれぞれの名称の冒頭につけ、「阪急ファイブ」は「HEP FIVE」、「ナビオ阪急」は「HEP NAVIO」と改称し、これに伴う改装が行われた。

その後、「HEP NAVIO」は売り上げ減少に伴い、2007年に映画館を除き閉館し、阪急百貨店の男性ファッションを中心とした別館と位置づけ、2008年2月に「Hankyu MEN'S(阪急百貨店メンズ館)」として新装開店した。地下1階から地上5階まで、総売り場面積1万6000㎡は、伊勢丹新宿店のメンズ館を上回り、日本最大。約300のブランドが揃う店舗となった。

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一方「HEP FIVE」は、地下3階、地上10階建。地下2階~9階まで10~20代女性に人気のブランドが中心のファッション・雑貨・グルメ・アミューズメントなどのショップが170店舗以上揃っている商業ビル。屋上には世界初のビル一体型の冷暖房完備観覧車が設けられており、一部分が商業施設の中を通るように配された真っ赤な大観覧車が、梅田のランドマーク的存在。ちなみに、ゴンドラ数は52台、直径75m、最上部の高さは約106m。天気の良い時には大阪市内だけでなく、六甲山、生駒山なども眺望できる。

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オープン当初は、1階エントランスに「米米CLUB」の石井竜也がデザインした赤い親子クジラのオブジェが吊るされている光景が大きな話題になった。また、アトリウムで流れるBGMも彼のプロデュースによるもので、人気を博した。

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なお、8階には「HEP HALL」があり、これは旧阪急ファイブ内にあった「オレンジルーム」を引き継いだ形となり、演劇・音楽ライブ・お笑い・展覧会・映画祭など各種イベントが行われた。

そして、今秋で開業から15年の区切りを迎える「HEP FIVE」が、オープン以来初の大規模改装を実施することになった。関西初・大阪初のブランドショップを誘致し、地下には韓国発「ABC コスメストア」など、雑貨やコスメの幅広い業態を出店することで集客を狙う。

また、5階にはメンズショップを集積。6階にはレッグウェア専門店「Doll Kiss(ドールキス)」が関西初出店し、新規オープンは「AKB48」の篠田麻里子がプロデューサー兼デザイナーを務める「ricori(リコリ)など21店舗が予定されている。なお、リニューアルは3Fの「MARY QUANT(マリークヮント)」や「CECIL McBEEセシルマクビー)」をはじめ、4F「JEANASIS(ジーナシス)」や5F「XLARGE / X-girl(エクストララージ/エックスガール)」など9店舗で実施される。

余談ながら、「ricori」は2月28日に新宿ルミネエストにオープン。女性誌「MORE」の専属モデルとして活躍し、ファッションリーダーとしても存在感を示している篠田は、幼い頃からブランド立ち上げを夢見てきた。自身の夢を叶えるべく、多忙を極める中でも深夜の打ち合わせやオンラインチャットを駆使し、本気で向き合ってきた彼女のブランドが満を持してデビュー。「ricori」とは、彼女の名前である「麻里子」のricoとスペイン語で「可愛い・美しい」という意味を持つricoを融合させて作られたネーミング。店舗の内装も篠田がプロデュースを務め、「アリス」の世界観が表現された遊び心のあるデザインとなっている。

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ルミネエスト店に続き、3月8日には大阪の心斎橋OPA店、そして、3月8日に「HEP FIVE」の1Fにオープンが予定されている。なお、オープン記念して各店舗異なるノベルティが用意されている。ルミネエスト店限定ノベルティは「ランチボックスセット」、心斎橋OPA店限定ノベルティは「ティーカップセット」、HEP FIVE店限定ノベルティは「ベッドルームセット」。10500円以上購入するとアイテムを手に入れる事が可能。

そして、31500円以上購入時に入手できる3店舗共通のノベルティは、「ダイヤ付きのricoriオリジナルネックレス」。全て非売品となり、なくなり次第終了という事でなので、篠田ファンには貴重なお宝になりそうだ。

大阪では2011年から、百貨店や商業施設の大規模改装、新規大型施設の開業が相次いでおり、「HEP FIVE」周辺では昨年11月21日に「阪急うめだ本店」がグランドオープン。10月25日の先行オープンからグランドオープン前日まで累計来館者数400万人を記録し、売上高は前年同期比の約1.6倍に増加し順調なスタートを切っている。

その他、4月末には「グランフロント大阪」の商業施設部分「グランフロント大阪 ショップ&レストラン」や「阪急百貨店イングス館」跡地の専門店ビル「OPA(オーパ)」の新規出店が予定され、また、「阪神梅田本店」も改装が計画されている。

また、梅田が賑やかになる。