Touch the Heartstrings

心の琴線に触れる森羅万象を日々書き綴る「Touch the Heartstrings」

若いアイドル

すっかりオヤジになってしまったので、最近の流行にはついていけないところがある。AKB人気は多少理解することは出来るのだが、「きゃりーぱみゅぱみゅ」「ももいろクローバーZ」などに関しては、どうして人気があるのか分からない。きっと若年層を熱中させ、彼らのハートを刺激し、魂を揺さぶる何かがあるのだろう。ま、オヤジ層にもファンがいるようだが…。

先月20歳の誕生日を迎えた「きゃりーぱみゅぱみゅ」は、高校生の時に原宿でファッション誌にスナップされたことをきっかけに、原宿系モデルとしてのキャリアをスタート。その後、2011年に「カプセル(capsule)」「パフューム(Perfume)」の楽曲を手がける中田ヤスタカのプロデュースで歌手デビューし、ミニアルバム「もしもし原宿」は世界23ヵ国で同時配信され話題を呼び、昨年5月発売のフルアルバム「ぱみゅぱみゅレボリューション」ではオリコン初登場で1位の栄誉に輝いた。また、iTunesでも国内外エレクトロチャートで1位を獲得。2012年末には紅白歌合戦に初出場するなど、まさにとんとん拍子の大活躍である。

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2011年からは商品プロデュースの活動も開始しており、初の原宿系つけまつげ「EYEMAZING 原宿dollシリーズ」を全国展開。ドン・キホーテやドラッグストアで販売している。そして、2012年8月には渋谷区公認「原宿カワイイ大使」に就任。「原宿発のファッションや文化を世界各国に発信する」活動を始動させている。

そして、今やファッションリーダーとしてカリスマ的存在の「きゃりーぱみゅぱみゅ」初の衣装展が3月1日より六本木ヒルズ内で開催される。「つけまつける」「ファッションモンスター」「ふりそでーしょん」などのミュージックビデオで着用された衣装や紅白歌合戦で話題になった大型衣装、また、ワンマンライブのセットまで「きゃりーぱみゅーぱみゅ」の世界を詰め込んだ大型展示イベントになる予定だ。

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一方、「ももクロ」の愛称で親しまれている「ももいろクローバーZ」は、10代の女の子5人組みのユニット。「ピュアな女の子が、幸せを運びたい」という意味を込め、「ももいろクローバー」として2008年5月17日に結成されたが、2011年4月にサブリーダーの女の子が脱退し、その翌日から心機一転「ももいろクローバーZ」となって再出発した。

メンバーは学生がメインのため、「週末ヒロイン」と称して土日を中心に活動。「いま、会えるアイドル」のキャッチフレーズのもと、ファンとの距離感の近さを重視し、ライブアイドルとしての活動を行ってきた。数人の客を相手にしての路上ライブに始まり、CDの手売り、車中泊をしながら家電量販店での無料公演などの全国ツアーの下積みを経ており、大手事務所所属ながらメジャーデビューまでに約2年を費やした。

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メジャーデビュー以降は、アッパーでクセのある楽曲やアクロバティックで一風変わった振りつけが多くなり、ひたむきで気迫に満ちたライブパフォーマンスが特徴。数々の試練にも笑顔で、そして全力で立ち向かう姿勢が評価され、2012年の紅白には「きゃりーぱみゅぱみゅ」と共に初出場を果たした。こちらも破竹の勢いだ。

先月、「かっこいい女子/男子は国宝だと思います!」をキーワードに、写真家の蜷川実花が撮影してきた女優、俳優、アイドル、海外スターなど幅広い分野で活躍する男女各100人が登場する女性のポートレート集第2弾「NINAGAWA WOMAN 2」と男性版「NINAGWA MEN 1」が同時刊行された。

「NINAGAWA WOMAN 2」には、デザイナーのアナ・スイ、芸術家集団「チンポム」のエリイ、モデルのミランダ・カーや富永愛らと一緒に、「きゃりーぱみゅぱみゅ」と「ももクロ」も掲載されている。蜷川実花に認められた「かっこいい女子」という訳だ。

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ちなみに、「NINAGAWA MAN 1」には、ホラー漫画家の楳図かずお、アーティストの村上隆、ソフトバンクコマーシャルのお父さん犬、白戸次郎までが登場する。

なお、2月11日まで梅田の阪急うめだ本店9階ギャラリーで「NINAGAWA MEN and WOMEN」展が開催されており、入口までは行ってみたのだが、残念ながら展示会場には入らなかった。せっかくの機会だっただけに、ちょっぴり後悔する。

彼女たちのような若い女の子のアイドルは大勢存在する。彼女たちの賞味期限がどれくらいあるか分からないが、みんなが生き残るために必死に頑張っている。そして、彼女たちを支え熱い声援を送る無邪気なファン。アイドルは消耗品であり、アイドルビジネスに関わるオトナは、常に「明日」を考える。今年も「AKB」や「きゃりーぱみゅぱみゅ」「ももクロ」に続く新しい若いアイドルが登場するかも知れない。

アラカン世代に手が届く年齢になってくると、どうも若いアイドルには興味が湧かない。恥ずかしながら、壇蜜のような女性に多少のトキメキを感じるのはオヤジの性なのだろうか。若いアイドルより断然素敵に思ってしまうのだ。

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